2011年10月27日木曜日

剱岳という山

その昔、「死の山」と恐れられ何人も登ることのなかった剱岳。

1907年、陸軍参謀本部陸地測量部によって日本登山史に残る登頂がされてから104年・・・

2011年9月27日、我々は馬場島(ばんばじま)登山口より早月尾根を経由し「剱岳」に登頂した。

剱岳は「岩と雪の殿堂」と呼ばれ、歴史に残る登頂から104年経った今も登山者憧れの山である。

馬場島登山口に行く途中から見た「剱岳」(2999m)

早月小屋(2224m)
馬場島登山口からの早月尾根コースは標高差約2240m。北アルプス三大急登などとも言われるコースです。早月小屋を利用して、一泊二日または二泊三日で予定を立てて挑むのがおすすめです。馬場島登山口から早月小屋までは樹林帯の急登でコースタイム約6時間。


早月小屋を過ぎてからが剱岳の真骨頂である「岩場」の連続となります。その前にまずは記念写真。山下さん、とってもいい笑顔です。飯豊縦走に引き続きのビックマウンテンで絶好調。

こちらも笑顔でにっこりの穂積さん。富士山以来のビックマウンテンです。

スペシャルゲストは、おなじみドリームコンパスの代表ガイド佐伯さんです。北アルプスの魅力や技術面など多くのご指導を頂きました。北アルプスの登山ガイドは是非ドリームコンパスまで。

ついに剱岳が険しい顔をみせてきました。これからが本番です。

人生楽ありゃ苦もあるさ・・・泣くのが嫌ならさあ歩け♪ 岩場の尾根を黙々と歩きます。

「獅子頭」の狭い岩場のトラバース。足場を確認して三点確保で確実に通過します。

これまた際どいトラバース。

ここは長さ15cmくらいの金属のボルトだけが足場となっています。なかなかの高度感です!さあ、勇気を出して一歩を踏み出しましょう!!

難所をクリアして、憧れの剱岳登頂です!!早月小屋からコースタイム約3時間半。馬場島登山口から剱岳山頂までコースタイム約9時間半。

眼下には、北アルプスを代表する美しい岩尾根「八ツ峰」。バリエーションルートとしても有名です。

八ツ峰の下部に白く見えるのが長次郎谷(ちょうじろうたん)の大雪渓。1907年、陸軍参謀本部陸地測量部を剱岳登頂に導いたガイドが宇治長次郎氏、その名前に由来しています。

山頂から少し下がったところで室堂方面を望む。剱岳への最もポピュラーなコースは室堂(登山口)まで交通機関を利用して別山尾根(べっさんおね)で登るルート。際どい岩場の連続は早月尾根同様に緊張感はありますが、標高差が少ないので体力的にはかなり楽になります。別山尾根・早月尾根のどちらのルートも一般登山道としては上級者ルートになりますので、岩場の通過方法などある程度訓練をしてからチャレンジしてください。ご不明の点はどうぞご遠慮なくお問い合わせください。

2011年9月27日 穂積敏昭氏 剱岳(2999m)登頂

2011年9月27日 山下克治氏 剱岳(2999m)登頂


下山後、剱岳を振り返る。
「試練」と「感動」と「とってもうまいビール」を与えてくれた「剱岳」よ、本当にありがとう。そして日本登山史には残らないけれど、仲間四人で登頂したこの日を私は忘れない・・・

 BY ミウラ

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