2009年10月26日月曜日

2009年秋、日本アルピニズム発祥の地「穂高連峰」

■登山担当のミウラです。今日はこの春夏秋の3シーズンでもっとも印象深かったMY山行(尾根歩き編)をご紹介いたします。アミューズトラベル仙台営業所さんのツアーサポートで、2009年10月1日~4日まで日本アルピニズム発祥の地と言われる穂高連峰「奥穂高岳」に行ってきました。お天気にも恵まれ360°の大パノラマを満喫してきました。下の写真が奥穂高岳です。写真下の方に見えるのが宿泊した穂高岳山荘で、ここから岩場を登り鉄はしごを登り、約一時間で奥穂高岳山頂(3190m)にたどり着きます。ちなみに奥穂高岳は日本第三位の高峰です。■奥穂高岳山頂からの素晴らしい景色。中央の尖っているのが槍ヶ岳(3180m)。左は涸沢岳(3110m)、右は北穂高岳(3106m)。■奥穂高岳山頂から見たジャンダルム。ジャンダルムとは前衛峰という意味。このルートは岩場経験者向けの超難ルートです。■涸沢カールと中央奥に見えるのが常念岳(2859m)、右の岩山が屏風岩の裏側になります。■屏風岩に近づいてきたところ。このあたりの紅葉が見ごろでした。■梓川沿いからみた穂高連峰。上高地から涸沢手前の横尾までは快適なトレッキングコースでこの梓川沿いに歩きます。初心者の方にもおすすめの北アルプス展望を楽しむ入門コースです。涸沢より先は岩場の急登となりますので十分な経験、トレーニングを積んでからチャレンジしてください。■観光地「上高地」から見た穂高連峰と岳沢カール。歩き始めて15分ほどでこの景色が飛び込んできます。3000m級の険しい山々が立ち並ぶ絶景です。

■今回参加された皆様は山好きのとても気持ちの良い方ばかり。登頂もマキストーブを囲んでの談笑も下山後の一杯も、この四日間皆様と感動を分かち合えたことが本当に嬉しかったです。またどこかの山でご一緒できることを楽しみにしております。お店にも遊びにきてくださいね。

■アミューズトラベル仙台営業所所長椙山さんは根っからの山男。お客様に対しては理論的でわかりやすい説明をされるので大変人気のある山岳ガイドさんです。今回も見事な天候判断とガイディングで皆様を安全に登頂下山へと導いております(掲載させていただきました写真からは想像しにくと思いますが登頂直前まで冷たい雨だったんですよ)。私も大変良い勉強をさせていただきました。本当にどうもありがとうございました。

2009年10月19日月曜日

魔の山と言われる「谷川岳」に行ってきました

■登山担当のミウラです。2009年10月18日(日)、名峰「谷川岳」に登ってきました。険しい山というイメージの山ですが、今回のコースはロープウェイを利用した初心者向け往復5時間程の天神尾根コースです。下の写真は登山口天神平から見たトマノ耳(1963m左)とオキノ耳(1977m右)と呼ばれる二つのピークです。谷川岳とは一般的にこの二つのピークを言います。■近づくオキノ耳ピーク。天神尾根コースは常にピークを見ながら歩くことのできる展望の良いコースです。二つのピークとも360度の大パノラマで至仏山、燧ケ岳、武尊山、皇海山、などなど近郊の名峰を見ることができます。■万太郎山、仙ノ倉山、平標山へと続く尾根。トマノ耳山頂直下にある肩の小屋付近からの景色です。■下の写真は一ノ倉沢大岩壁。谷川岳は穂高・剣岳と並び日本三大岩場の一つです。谷川岳東斜面の大岩壁には多くのクライマーが挑みました。しかしながら、蛇紋岩で形成されたこの岩場は非常にもろく滑りやすいため遭難事故が多く、2005年までになんと781名の方々が命を落としたと記録されております。これは世界でもワースト一位の悲しい記録です。
*一般登山道である天神尾根コースにも蛇紋岩は多く非常に滑りやすいですから注意が必要です。

■今回のコース詳細は、登山担当ミウラまでお尋ねください。また皆様の山行にあった装備のご提案やレベルにあった山もご紹介いたしますのでご遠慮なくお気軽にご来店くださいませ。

2009年10月13日火曜日

登山家、田部井淳子さんと紅葉の南蔵王を歩く!

■初投稿します私、登山を担当するミウラと申します。 2009年10月10日(土)に宮城県山岳連盟60周年記念南蔵王集中登山が開催され、会員である私はスタッフとして参加してきました。ゲストはなんと登山家の田部井淳子さんです。大変光栄なことに私ミウラは田部井さんと同じパーティーで丸一日ご一緒させていただきました。感謝感激です!田部井さんはとても気さくで明るい方でした。
■今回歩いたのは蔵王でもクラシックなルートの一つです(聖山平~股窪十字路~ろうづめ平~芝草平分岐~北屏風岳~南屏風岳~不忘山~白石スキー場)。静かな山歩きが楽しめます。下の写真は「ろうづめ平」付近からみた屏風岳です。
■北屏風岳から南屏風岳の稜線。素晴らしい展望が魅力の尾根歩きルートです。■蔵王の素晴らしい紅葉に田部井さんも「キレイ!」を連呼。とても良いルートですねと感激されておりました。地元の山を褒めていただき大変嬉しく思います。

■今回のルート詳細は、登山担当ミウラまでどうぞご遠慮なくお尋ねくださいませ。
■また今週末は谷川岳に行く予定です。















2009年10月11日日曜日

親子DEえぼしトレッキング

■スタッフ
○トレッキング担当櫻井
○櫻井おかん
○途中から一緒に登ってくれたお花大好きSさん(お花のお話楽しかった!!)
■行程
○10:20ゴンドラ⇒10:30かもしかリフト⇒10:50登山準備ののちスタート⇒12:30後烏帽子山頂(昼食)⇒12:50下山開始⇒13:50前烏帽子岳山頂⇒14:15下山開始⇒16:25道路沿い登山口到着

■久しぶりに連休が取れたので、親孝行という名の「実は自分が行きたいだけ登山と温泉泊まりツアー」を企画。前から行きたかった遠刈田温泉「たまや旅館」を予約です。「お膳に乗らないだけのご馳走がでるよ」(店長・スキー担当鹿渡:談)とのことで、山登ってお腹をすかせなくてわっっ!待ってろご馳走!
■ゴンドラとリフトに乗り登山口へ。ゲレンデも紅葉してましたよ~♪

■店長愛用のカメラスタンド(ジョビィ)が便利そうだったので、早速購入、早速使用。・・・うーんセッティングが難しいぞ。なんだか、看板と一緒に斜めになる櫻井(--;) 水色のモンベルのジャケットが、おかんです。


■山頂へ向かう登山道が大幅整備中。雨で土が流され大きくえぐれているところへ土を入れ、石を敷き、丸太で階段を作っていました。作業の方たち毎日お疲れ様です!「もうすぐ出来るぞ~」とおっしゃっていました。


■山頂!寒い!風強い!お腹が空いたのでおにぎりを食べました。秋山のお供のサーモス(テルモスとも言う)の水筒に入れてきた甘い紅茶が体を温めてくれるんです。この時期はあったかドリンクは必携ですよ~。当館スタッフも愛用者多し。


■体が冷え切らないうちに出発。前烏帽子岳に行く道は笹がいっぱい。目印が少ないので、地図と赤布を確認しながら進みます。皆さん、地図は必ず持ちましょうね!

■前烏帽子岳到着!大岩からの眺めは絶景。高所恐怖症の櫻井は腰が引けまくり・・・「おかん、もう少し後ろ下がって!」「え~~!!これ以上無理無理っ」と大岩にしがみ付く母と娘。



■さあ、後は温泉とご飯に向かって下山開始~。しかし、つらい・・・。ダブルポールを使ってもつらい・・・。何処までも続く下り。途中、ルートが分からなくなったという方が合流。会えてよかった。あのまま登り返していたら、陽が落ちていたかも。4人を連れての下山となり、ここでも地図と赤布をしっかり確認しながら下ります。

■見上げる空はまだ明るいのに、山の中は薄暗くなってきています。この時期に限らず、ヘッドランプは常備してくださいね~。


■はい。無事下山(^^)vこの後えぼしスキー場に向かっての車道歩き・・・最後に・・・しんどい(泣)

■「たまや旅館」おかみの作るご馳走♪これ↓がスタート。食べ終えた器が下げられては、新しいお料理が追加される。(写真+お刺身、柿の白和え、山ひじきの和え物、秋刀魚、サザエのつぼ焼き、牡蠣炭焼き 、なめこの味噌汁、〆はご主人手打ちのお蕎麦)ビール飲む暇ありません。もう、お腹いっぱいです~と言いつつ、完食。幸せすぎる~(*^3^*)

■翌日は蔵王のシンボル御釜を見に行きました。あいにくの曇り空とガスで相当寒い(><)レインと手袋で完璧!寒くな~い♪ それにしても、御釜見たの中学校の登山以来だな・・・。
■刈田嶺神社でふさふさの付いた熊鈴を購入。帰りは「山のそばや」で蕎麦を食べ、新鮮で安い野菜やお豆腐をお土産に買ってかえりました~。おかん、次は尾瀬に行こうよ!!
■秋の山は天候の変化も激しく、陽も早く落ちます。余裕を持った計画としっかりした装備(特に防寒用のフリースやインナーダウン、レインウエア、手袋)とヘッドランプと地図、コンパスは必ず持ちましょう。装備に関するご相談はお気軽に当館スタッフへ、また1:25000地図等の書籍も取り扱っております。
★おしまい★

2009年10月2日金曜日

2009.9.30~10.1 山形県 鳥海山 感動の影鳥海とピークハント


【影鳥海】

【2009.10.1(木)5:50 御濱小屋~扇子森間】photo:yamashita

○スタッフ
■店長山下(今回もまたまたロンリー単独行です・・・)

○行程
■2009年9月30日(水)16:30鉾立登山口出発⇒17:50御濱小屋着~小屋泊⇒翌10月1日(木)5:30御濱小屋出発⇒外輪~8:35七高山山頂(2230mm)⇒9:35新山山頂(2236m)⇒千蛇谷~往路13:25鉾立駐車場着

■今年3回目となる鳥海山。前回は南側の「滝ノ小屋」~「伏拝岳」間直登ルートでのテレマークスキー(ブログバックナンバー2009.5.19山形県 鳥海山 テレマークスキー 参照)で訪れましたが、今回は最もポピュラーな鳥海ブルーライン最高地点(1150m)鉾立からの登山計画となります!

■16:30鉾立登山口。ここは広い駐車場に、山小屋(鉾立山荘)、観光者向けに売店や食事もとれる施設が充実した登山基地です。
■舗装された登山道を約10分程ひと登りで「鉾立展望台」に出ます。ここではこれから登頂を目指す鳥海山(正面に新山)の全容と、有名な景勝地であり絶滅危惧種のイヌワシが生息する「奈曽谷」そして「白糸ノ滝」も展望することができます。
■鉾立登山口から宿泊予定である「御濱小屋」までの標準登攀時間は約2時間。当日の日の入り時間は17:24方角は267°ほぼ真西。ヘッドライトは登山口から装備していたもののペースを上げて坦々と登っていると・・・辺りの尾根がオレンジ色に!振り返るとそこには物凄い夕焼けが♪
■しばらく見とれてました♪海上には「飛島」も見えます。
■17:50無事「御濱小屋」へ到着。小屋裏から酒田港の夜景と遥か左奥に「月山」の影。明日に備えて19:00早目の就寝zzz...

■4:30起床。あまりの寒さに(ナンガ ダウンバッグ250STD/-1℃対応使用でも・・・)深夜何度か目が覚めて、ふと外に出てみると・・・目の前には満ーーーッ天の星空!流れ星がヒュンヒュンと飛び交い、密度の濃い星達が青白く夜空を照らし出していました(写真に収められなかったのが残念!)。地上では絶対に見れない素晴らしい世界が広がっていたのです・・・そして朝食はレガーの「きのこリゾット」を。
■5:30空には一片の雲もなく「影鳥海」の出現に確信を持ち、装備を整えいざ!
■当日の日の出時間は5:34方角は93°ほぼ真東。新山が光輝いています。
■鏡のように空を映し出す「鳥海湖」正式には鳥ノ海。
■5:40「雲上の影鳥海」日本海上の雲海に映し出された貴重な画です!
■朝焼けに「稲倉岳」の蟻ノ戸渡り(痩せ尾根)がくっきりと現れました。
■5:56「日本海上の影鳥海」扇子森より。
■どでかい「霜」が辺り一面に立っていました。放射冷却現象に、北からの寒気流入で今期1番の冷え込みだったみたいです。山の冬の到来は早いですね!
■「千蛇谷」下先端部から稲倉岳。
■「千蛇谷コース」と「外輪コース」の分岐点。依然はここより手前100mの七五三掛(シメカケ)にあったのですが崖崩れで今の場所に移動したようです。今回は右の「外輪」側から行きます。
■登山道を振り返ると尾根に映る鳥海の影。影の中を快適に登攀!
■伏拝分岐より南側「湯ノ台コース」を見下ろす。右に河原宿、左に滝ノ小屋、鳥海高原ラインが見えます。
■逆の北側は外輪内部の新山、大物忌神社(頂上御室)に千蛇谷先端部が一望。
■外輪東側、雲海の展望。
■8:35七高山山頂(2230mm)登頂!
■しばしの休憩後、今回最初の難関!千蛇谷への鎖場。崩落、滑落に最新の注意をしながら慎重に降ります。
■千蛇谷底には未だに解けずにいる雪渓と氷が・・・
■頂上御室(写真上)から東側の新山へのルート(写真下)は2度目の難関です、ペンキの矢印を目安に三点確保をしっかり取りながら慎重に登攀します。
■新山ドーム内部は外観からは想像もつかない火山岩の複雑な地形が形成されています。
■9:35新山山頂(2236m)登頂!北は白神山地、秋田駒ケ岳、岩手山、栗駒・・・南には月山、朝日連峰等2000m級の山々が一望できます!あまりの天気の良さもあって何時までもここに居たくなりました・・・
■十分景色を堪能し、また険しい往路を辿り頂上御室へ。下山は「千蛇谷コース」を行きます!正面に見えるハートの形は雪渓です、そのちょい先あたりまで下り、千蛇谷下先端部の雪渓を渡れば外輪との分岐点です。
■千蛇谷下先端部の雪渓上にて♪久々の雪の感触です!
■往路「鉾立展望台」付近から鳥海ブルーライン沿いの紅葉。
■鉾立駐車場付近の紅葉。この日は大きなカメラを抱えた方や大型バスでの観光客等平日の割りに賑やかでした!


■13:25鉾立駐車場無事到着!秋田きりたんぽをおみやげに7号線から47号線下道を、帰り道沿いには「瀬見温泉」「赤倉温泉」「中山平温泉」「鳴子温泉」等名湯が連なっています、どこに入ろうか迷いどころも楽しみの内です♪


I LOVE 鳥海山 おしまい