2011年7月12日火曜日

夏山シーズンに最適!宮城県最高地点を歩く中央蔵王トレッキング♪

熊野岳山頂付近に咲く高山植物の女王“コマクサ”PHOTO:山下

■日時:2011年7月11日(月)
■場所:刈田駐車場⇒熊野岳山頂⇒避難小屋跡⇒地蔵尊⇒三宝荒神山⇒地蔵山⇒北蔵王縦走路十字路より往路
■メンバー:山下、桜井、菊地、お客様H美さん

■大変ご無沙汰しておりました山下です。震災から4ヵ月、県内は梅雨明けし今年も変わらず夏山シーズンが到来してきました。
被災に遭われたお客様方々へは、日本山岳協会の標語にもあるように 「山へ登ると元気な身体になる」 「山へ登るといい気持ちになる」 「山へ登ると地球の自然が分かる」 “心と身体のケア”に東北の四季の美しさ、アウトドアライフの楽しさをこのブログ、店頭で共有させていただき、少しでも復興へのお力になれるよう今後も努めてまいります。

今回は登山初心者のお客様H美さんと女子部月曜会同伴ということで…高山植物の女王“コマクサ”鑑賞と高山帯の“涼”を求めて蔵王連峰最高峰となる熊野岳(山形県:1841m *二等三角点1840.5m)を中心とした中央蔵王トレッキングのご案内です!

宮城県最高峰は南蔵王縦走路沿いの屏風岳(宮城県:1825m *一等三角点1817m)となりますが、熊野岳山頂より東側、北蔵王縦走路十字路付近の県境で1830mの宮城県最高地点となり、亜高山帯から高山帯となる中央蔵王エリアは盛夏でも涼しく快適な山歩きができるオススメのスポットです!

■当日は仙台市内はあいにくの曇り空でしたが蔵王エコーラインより雲の中へ突入し、大黒天手前で雲上へ!地上からは想像もつかない透き通った“青空”と“雲海”にメンバーも最高の笑顔に!
五色岳奥に広がる雲海

刈田駐車場より熊野岳へ向け平坦な“馬の背”を行きます

■馬の背を道標通りに歩くとお釜は見れません、じらしてじらして…登りにさしかかって程なく“お釜”のBEST撮影スポットで目の前に広がる光景は!
お釜を背景に

雲海に浮かぶ後烏帽子岳と屏風岳 PHOTO:山下

■刈田駐車場より約40分程で熊野岳山頂へ!
蔵王連峰最高峰“熊野岳”山頂

熊野岳二等三角点は神社の西側にあります

涼しい高山でも紫外線と遮光、熱中症対策は万全!

■小休止の後、ワシ岩を避け東の避難小屋跡地を経由し地蔵尊方面へ。
熊野岳山頂近くに咲く“コマクサ”

地蔵山東肩より今来た登山道の熊野岳北面を望む

北側正面に蔵王ロープウェイ山頂駅と地蔵尊、右に三宝荒神山

北東雲海上に北蔵王の盟主双耳峰の“雁戸山(宮城県:1484m)”

ウラジロヨウラクも綺麗に咲いてます

白いウラジロヨウラク

■約2時間強で昼食場所で予定していた“地蔵尊”へ到着!冬にスキーやスノーボードで山形蔵王温泉スキー場へ来た人ならご存じの「雪に埋まってるお地蔵さん」のあるところです。ここで蔵王ロープウェイ山頂駅でお手洗いをすまし、お天気がいいので展望台に立ち寄り木道上でランチタイムです。
昼食前、キンキンに冷えた麦酒ががまんできず

こっちも

大人の登山風景

23°ほぼ南中時刻でこの気温、天然クーラーでECOポイントアップ!

心地よい風と青空の下でのランチは少し多めの時間をとりました

お地蔵さんに安全登山と震災の復興を祈願し、三宝荒神山経由で往路へ

地蔵尊の由来 *画像クリックで拡大します

ハクサンシャクナゲも咲きだしています

たくさんのトンボに迎えられ約10分弱で三宝荒神山着!

山頂には休憩用のイスとテーブルがあり北側の展望も抜群です!

樹氷の正体アオモリトドマツの葉

帰りは地蔵山を経由します

光るハクサンチドリ

約10分強で地蔵山頂(1736m)着!

中央蔵王の熊野岳、三宝荒神山、地蔵山の三座を制覇!

熊野岳と地蔵山との鞍部、蔵王沢(硫黄倉沢)の源頭に…

気持よさそうな草原

ふかふかのクッションが疲れを癒してくれます

熊野岳へはワシ岩の近道を

足場が悪くやや斜度もあるのでゆっくり登ります

■熊野岳まで戻ればあとは下りのみ、コマクサの群生ポイントとなる北蔵王縦走路の十字路を経由し下山の途へ。
北蔵王縦走路十字路直下のコマクサ

刈田岳を背景に

コマクサの群生

お釜はいつ見ても何回見ても神秘的な美しさです

■15:00刈田駐車場へ無事到着!青空と穏やかな天気のゆっくりのんびり中央蔵王を満喫のユルトレでした!高山植物の女王コマクサは今週がチャンスです、是非マナーを守って美しくも可愛いコマクサを鑑賞しに行ってみてはいかがでしょうか?
高山帯の為、涼しくて快適にすごすことができますが、夏山特有の雷雨等の急な天候の変化に備えて安易な軽装は危険です。完璧な装備で安全登山を楽しんでください!

蔵王の山岳ガイドのご用命は“宮城蔵王ガイド協会”へお気軽にご相談ください。



おまけ
下山後はふもとの鉄分豊富な遠刈田温泉で汗を流し、名物“鴨蕎麦”を堪能しました♪


おしまい

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