2012年7月9日月曜日

東北アルピニズム!? パートⅡ IN 東北のアルプス「飯豊連峰」

皆様こんにちは、登山担当のミウラです。7月、ビッグマウンテンが続々と山開きし、本格的夏山シーズンが始まりましたね!万全の装備・計画、そして足慣らしを十分にして皆さんの夏山を満喫して下さいね。
 
 今日は6月中旬に行ってきました「飯豊連峰 門内岳(1887m)」のご報告ですが、まずは飯豊連峰のご紹介から。

■飯豊連峰は登山を始めた方には是非とも目指して頂きたい東北屈指の名峰です。福島県・山形県・新潟県の三県にまたがる広大な山域、雪深く厳しい自然環境からつくられた深い渓谷と急峻な尾根、飯豊連峰は「東北のアルプス」とも言われています。遅くまで残る雪は素晴らしいお花畑をつくり稜線はまさに雲上の楽園といえます。日本百名山に選ばれている「飯豊本山2105m」を主峰に南端の「三国岳」から北西方向へと尾根は長く伸び、北端は「エブリ差岳」となります。ちなみに最高峰は「大日岳(2128m)」。
 
 飯豊連峰を完全縦走するなら三・四日の宿泊計画が必要です。登山口は東西南北あちこちにありますが、飯豊入門としてオススメしたいのは福島県「川入登山口」or山形県「大日杉登山口」から飯豊本山を目指すコースです。どちらの場合も切合小屋を宿泊予定地にして計画してみてください。ご不明な点がございましたらどうぞご遠慮なくお問い合わせくださいませ。 
 この夏、是非ともチャレンジしてみてください。 GOOD LUCK! 

 さて、前置きが長くなりました6月中旬に飯豊に行ってきました。ちょうど梅雨の晴れ間にあたり素晴らしい景色も堪能できました。
<今回のルート> 飯豊山荘先の駐車場~温身平~石転び出合~門内沢~門内岳(1887m)
*雪渓バリエーションルートになります

■↓温身平から見た飯豊連峰。温身平は気軽なトレッキングコースとしてオススメ。ブナの林が美しく、森林セラピーロードにも指定されています。心癒される散歩道です。

■↓「石転び沢出合」までは、梅花皮沢(かいらぎざわ)左岸を歩いてゆきます。今年はだいぶ雪が多いので割と早く雪渓が出てきました。ここからアイゼンを装着します。クレバス・シュルンドに注意しながら進みます。

■↓石転び沢出合が見えてきました。残雪と新緑のコントラストが素晴らしい!

■↓ここが石転び沢の出合。左の沢が石転び沢、右の沢が門内沢。石転び沢方面には登山者や山岳スキーで5パーティーほど入渓していました。今回は右の門内沢へと入ってゆきます。

■↓北アルプス白馬岳の大雪渓に匹敵すると言われる「石転び沢の大雪渓」。飯豊連峰へのルートとしてはとても有名な雪渓ルート。要ピッケル・アイゼンの上級者ルートです。十分な経験を積んでからチャレンジして下さい。ガス時はルートファインディング技術が必要です。雪渓ルートに案内板はありません。


■こちらは本日のルート「門内沢」。

■↓石転び沢を目指す登山者がガス時に間違って入ってしまうことで有名な「門内沢」。

■↓「門内沢」上部。石転び沢に負けず劣らず素晴らしい大雪渓。「す、滑りてぇ!」 しかし本日はスノーボードはありません・・・。アイゼンとピッケルで修験者のようにストイックに歩きます。

■ここでなんと白い「シラネアオイ」を発見!今年は白いカタクリも五月に見たし良いことありそう!

■振り返ると「石転びの出合」は遠くに。

■↓急斜面を登攀中のアルピニスト。誰?

■↓写真はミウラの師匠で登山ツアー「ドリームコンパス」代表ガイドの佐伯さんでした。今回の山行の目的は本格的登山シーズン前の残雪ガイディング&体力トレーニング。途中、ロープを出したりしながら朝から夕方まで歩きとおしました。我々ガイドはお客様を常に安全にご案内できるよう日ごろから訓練を欠かしません。
 
 なお、ドリームコンパスでは今夏「飯豊本山ツアー」を企画しております。日程等詳細はゼビオ店頭にパンプレットがございますので是非当店へお越しください。お問合せはミウラ/ヤマシタまでお気軽にどうぞ。初めての山は不安が多いと思いますが、登山ガイドと歩けば安心安全です。グループでのプランもありますので、まずはお問合せください。佐伯ガイドとの山歩きは安全で楽しいですよ。夜の宴会も楽しいです!ミウラも休めたら行きたいな。

■美しい青空が近くに見えてくると主稜線は近い。

■なんと上空をヘリコプターが!この日、門内小屋では夏山シーズンの準備「荷揚」が行われていました。我々が急斜面を登りきると「この沢をつめてきたのかい!いやーよく来たねえ」と小屋の管理人さんから荷揚されたばかりビールを頂きました。ありがとうございました。山小屋の管理人さんは我々登山者の安全をいつも見守っていてくれます。感謝感謝です。山小屋は多くの登山者が利用します。時に込み合うこともありますが、譲り合いの気持ちをもってマナーを守って使用させていただきましょう。

■門内沢上部から歩いてきたところを見下ろしてみましたが、沢に詰まった雪渓は長くつながりまるで白い龍のようでした。今年はまた秋にでも飯豊に来ようと思います。皆様もぜひ飯豊連峰へ!「飯豊はイイデェ」・・・・・ではまた



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