2012年4月13日金曜日

東北アルピニズム!? 雪と岩の殿堂!? IN 早池峰山

■皆さまこんにちは、登山担当のミウラです。ブログアップはずいぶんとご無沙汰してしまいましたが、山の方は元気に登っていました!新しい年度が始まり気持ち新たに個人的山歩きをブログアップしてゆきたいと思いますので、今後ともお付き合いくださいますようお願いいたします。

■4月12日、岩手県にある「早池峰山(はやちねさん)」に行ってきました。早池峰山は標高1913m北上山地の最高峰で、日本百名山・東北百名山・花の百名山などに選定されている素晴らしい山の一つです。
 
 東北地方では珍しい岩山で北アルプス的な雰囲気が味わえるのがなんといってもこの山の魅力です。そしてもう一つは高山植物。東北随一の高山直物の宝庫で6月から8月まで楽しむことができます。中でもエーデルワイスによく似た早池峰山固有種「ハヤチネ ウスユキソウ」は一見の価値あり!7月上旬ころが最盛期となりますので是非とも今年は早池峰山へ出かけてみてください。
 また今年、槍ヶ岳や穂高岳など北アルプスを予定している方の足慣らしにもオススメ致します。岩場の歩き方、鉄ハシゴ・鎖の通過方法の練習になりますよ。
 
 早池峰山の山開きは6月第二日曜日の予定。土日祝はマイカー規制がありますので山行予定を立てる場合はご注意ください。なお岳集落から先(河原坊・小田越登山口方面)へは、現在「冬季通行止め」となっております。こちらの通行止は5月18日(金)までの予定とのこと(お出かけの際はよくご確認ください)。

■下の写真は小田越登山口付近からみた早池峰山です。「雪と岩の殿堂」とは言い過ぎでしょうか?でもこの「岩」と「雪」のコントラストは積雪期のみ楽しめる本当に素晴らしい景色です。

■ここは河原坊登山口。山頂がわずかに顔を出しています。現在、冬季通行止めのためにここまで車で来ることができません。岳集落にある登山者用駐車場からカンジキをはいて歩くこと約2時間(雪の状況によってコースタイムは変わりますのでご注意を)。前日の雨に日中は気温も上がり、この日の雪はズボズボとカンジキを履いていてもスネ位まで沈みます。

■コウベゴオリを過ぎたところ。でもまだカンジキ歩行です。この斜面、転んだたら下まで一気に落ちてしまいそうです。緊張感をもって一歩一歩慎重に登ります。

■後ろを振り返ると目の前には「薬師岳(やくしだけ)」1644m。

■「樹氷」と思ってよくみたら、「岩氷」でした。早池峰山ならではの自然の造形美。この辺りから堅雪や氷が多くなりアイゼン・ピッケルを装備します。下の方はカンジキ・ダブルストック、山頂直下はアイゼン・ピッケル、山岳装備をフル活用して登頂するのが積雪期「早池峰山」の魅力の一つです。

■青空の山頂。数年ぶりの積雪期登頂で感無量!前回はスノーボードを担いでお隣のコメガモリ沢上部の大斜面を滑りにきたのでした。
  

■登山者は一日を通して私一人。この日、この時、早池峰山は私だけのものとなったのでした。
               

■山岳遭難で多い滑落。安全対策の為にも残雪の山歩きにはアイゼン・ピッケルは必需品となります。蔵王・栗駒・船形・月山・鳥海山・・・・・と高山植物を楽しむ季節に残雪は付きもの。装備の選び方・使用方法などご不明な点はどうぞ御遠慮なくご相談くださいませ。

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