2011年8月12日金曜日

素晴らしき北アルプス!2011

■暑中お見舞い申し上げます。登山担当のミウラです。夏山シーズン真っ盛りですが皆様はいかがお過ごしでしょうか?暑い日が続いております。十分な水分塩分補給をして体調管理に気をつけてくださいね。今日はちょっと涼しさをお伝えするミウラの夏山報告です。

 日本アルピニズム発祥の地と言われる穂高連峰。日本第三位の標高奥穂高岳3190mを主峰に北穂高岳・涸沢岳・前穂高岳・西穂高岳などのピーク、観光や登山基地としても有名な上高地を有する広い山域です。今回のルートは、有名なジャンダルムを経由する数ある穂高の一般ルートでも最も険しいと言われる西穂高岳~奥穂高岳間に挑んできました。 
<遠くの尖ったピークが日本第三位の高峰、奥穂高岳3190m>

■二泊三日は下記のような行程です。
一日目 4:00仙台出発 13:00上高地 中尾根ルートで西穂高山荘(宿泊)
二日目 6:00西穂山荘出発~西穂高岳~間ノ岳~天狗のコル~ジャンダルム~ロバの耳~馬の背~奥穂高岳~吊尾根経由~前穂高岳~重太郎新道経由~岳沢ヒュッテ(宿泊)
三日目 6:00岳沢ヒュッテ出発~7:30上高地 観光&温泉 17:00仙台到着 

■二日目、西穂高山荘から出発。まず目の前に飛び込んできたのは、どっしりとした迫力ある山容の笠が岳2897mでした。でかい!
 
■西穂高岳は北アルプスの入門コースと言われています。ロープウェイを使用すれば比較的短い時間で山頂に立つことができます。しかし急峻で険しい岩場がありますので十分な練習をしてからチャレンジしてください。下の写真のように西穂高岳2909mへ向かって険しいピークが連なっています。左のピークがピラミッドピークで左から二番目が西穂高岳。

■尖ったピークが北アルプスの主峰槍ヶ岳3180mです。本当に素晴らしい景色です。
 
■西穂高岳から先はさらに険しくなします。下は天狗岳から間ノ岳・西穂高岳を振り返ったところ。この急峻な岩場を下らなければなりません。垂直な下りもあり、鎖も十分ではありません。手がかり足がかりをしっかり探して慎重に通過してきました。

■ 下は天狗の頭です。天狗のコルに下るところもかなりきわどい!天狗のコルから岳沢に下るルートがこの西穂~奥穂間唯一のエスケープルートとなりますが、天狗沢には雪渓がありますのでアイゼン・ピッケルが必要になることもあります。場合によってはエスケープルートに使えないことも・・・。一度踏み込んだら行くか引くか、どっちにしても大変なルートなのです。
■これがジャンダルム3163m。奥穂側からみた形です。これだけ見るとどこから登るの!?って感じですが、西穂側からだと比較的簡単に登頂できます。

■ピークは奥穂高岳3190mです。大迫力です。感無量!
■手前はロバの耳で奥がジャンダルム。ジャンダルムから先はさらに険しくなってきます。足場せまいトラバース、垂直下降、それとペンキなどの印が非常に薄いのでルートファインディングも慎重にいかないと行き詰ってしまいます。

■核心部「ナイフエッジの馬の背」。人間がまたがることのできる本当の意味での馬の背がこれでしょう。宮城県の蔵王にある刈田岳~熊野岳間も馬の背といいますが大男がまたがるように広いですね。

■馬の背をいくのは、ミウラの師匠でもありますドリームコンパス代表ガイド佐伯さん。北アルプスがとても似合う方です。本当にかっこいい!!北アルプスに行ってみたい方はぜひとも佐伯さんにご相談ください。
■核心部を無事通過するとあっという間に主峰奥穂高岳に到着です。余裕でピースの佐伯さん。今回も多くのガイドテクニックを勉強させていただきました。ありがとうございました!

■全く気の抜けないルートですが、登頂のこの瞬間だけは充実感と達成感を感じていました。ミウラもつい岳ポーズやっちゃいました。
■奥穂から今度は前穂に向かいます。この奥穂~前穂間も吊尾根と言われる穂高連峰の気の抜けない名ルート。下の写真は吊尾根からみた北穂高岳3106mです。
<吊尾根からみた涸沢カール>

 <前穂高岳北尾根5・6のコル>

■吊尾根通過後、前穂高岳に登頂。その後は上高地まで下りとなります。重太郎新道と言われる急なルートで岳沢まで下り、二日目は岳沢ヒュッテに宿泊。究極のロングルートと3つの穂高を歩きぬいたということで三度の乾杯。生ビールで西穂高岳に、ワインで奥穂高岳に、日本酒で前穂高岳に。おかげで満点の星空をみることもできず夢の中に・・・・・ちょっと失敗。
 
■三日目は快適に目覚め上高地まで。途中で面白いものを発見。
■まるで冷蔵庫のような冷え冷えの冷気が出ていました。中を覗いてみると雪が!

■そして登山基地「上高地」に到着。険しい穂高、ではなく穏やかな穂高がそこにはあります。上高地は穂高連峰の絶景を見ることができ、自然の安らぎを感じられる素晴らしいところです。観光の方、軽いトレッキングから本格的な登山まできっと多くの人が楽しめる場所です。
<豊かな川のせせらぎ>
<梓川と河童橋>
<上高地から穂高連峰の絶景>

 初心者の方も興味のある方はどうぞご遠慮なくご相談ください。皆様にあった素晴らしい山をご紹介いたします。

さあ、みんなで山に行きましょう!

山に登る理由は人それぞれあると思います。

登頂の達成感を味わうため

素晴らしい景色をみるため

美しいそこにしかない花をみるため

癒しを求めて

おいしいコーヒーを飲むため

健康のために

美容・ダイエットのため

家族や友達とのコミュニケーションの場として

「そこに山があるから」・・・と言っていた人もいました

「友達に誘われたから」 「かっこいいから」 「おしゃれ・かわいいから」

古の人々なら
食料を求めて
山には神様がいるとし、五穀豊穣・無病息災・家内安全のため

今も昔も理由は人それぞれだけど一つだけ言えるのは

「山(自然)は我々を幸せにしてくれるということ」

「山の幸」とよくいいますが、山は人間が生きるためにお腹を満たしてくれると同時に心をも満たしてくれるものだと思います。

日本を元気にするため 宮城を元気にするため 自分自身・家族・友人を元気にするために みんなで山に行きましょう!

皆様が元気になれるようナビゲートさせていただきます。

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